ママの不安

●ママは実は過酷です

　病気の本人はたいへんだろうから、ママはどうにかしないといけないと、 ママ自身も周りも期待しがちです。 子どもの入院は、ママにとってもかなり過酷な環境です。
　だ〜れも学説を発表していませんが、 「子どもの入院前後無気力症候群」というのがあります。（って勝手に…） アンケートに寄せられたママの言葉の多くに、 入院前、無気力になって家事ができなくなったり、 精神的に不安定になることがありました。 家を掃除することが子どものお葬式を準備しているような気がして、 お片づけができなくなるというママもいます。
また、退院後にも張っていた気がプツンと切れてしまうママもいます。
　ママの不安は、子どもの回復には大きな悪影響です。 ママの笑顔と精神的安定は、教授回診の１億倍の病気を治す力をもっています。
ママの精神状態に影響されて、子どもが熱を出したりする（と思える）ことも ありました。
　ママはママ自身が不安を持たなくていいよう、 できるだけ快適に生活することを努力するべきです。（きっぱり）

●産後のママ

　出産後すぐ子どもが入院する場合があります。 先天的な病気や、出産の異常などが原因で、ＮＩＣＵなどにお世話になることもあります。 産後は寝ているだけなのが当たり前なのに、精神的ショックから肉体的にも面会や付き添いなどで、寝ている暇もありません。
　多分人生で何度もない最高に辛い日々にななることでしょう。
　多くのママがこの時期を乗り越えてきました。何の慰めも耳に入らない時期だとは思いますが、ママが元気になることはお子さんのためでもあります。元気を出して、笑顔を見せてください。
　　 ★ＳＭＡＭ(NICUのお子さんのママたちのサークル)
☆先天的異常を持った赤ちゃんを産んだばかりのママへ
☆子どもの病気、障害の告知について〜育児の崖の前で〜

●面会に行けないとき

　家庭の用事があるとき、ほかのお子さんの預け先が見つからないとき、体がしんどいとき、金銭的にしんどいとき、心がしんどいとき。
　面会にいけないときもあってもいいのですよ。病院のスタッフにお子さんを任せる一日があってもいいのですよ。
　ナースが機嫌悪そうでも、仕方ないです。ちゃんと病院に連絡してくださいね。でも必ず次の日にパパとママの笑顔をお子さんに見せてあげてください。
　お子さんは待っていてくれます。だって、お子さんはパパとママが大好きなのです。

5/30/2008