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付き添いする入院

ママなどがいっしょに付き添い入院するとき


●あれっ、子供はひとりで入院できない?
 小さな子供の場合、身内が付き添い入院しないといけないことがあります。また、病院によっては、希望により身内のつきそいが許される場合もあります。ママが付添ってあげれば、子どもも一番安心できるでしょう。ママも安心できます
 でも、ママや家族への負担は、大変重いものになるかもしれません。
 各病院により、いろいろな規則&設備&その他の環境がありますから、時間があれば病院や患者に問い合わせてみると良いでしょう。    ★付き添い入院例(手術編)   
●付添いの役目
 こどもが安心できるほか、オムツ替え、授乳・食事、検温や尿や便や体重の軽量や記録、入浴や沐浴などを付き添い者がすることもあります。もちろん遊び相手もありますね。
 また、ずっと近くで見ているので急変などをいち早く発見するという役目もあるでしょう。このような場合は、ナースコールなどし看護士や医師に連絡しなくてはいけません。ちょっとしたことで忙しそうな看護士さんに連絡するのは心苦しいと思われることもありますが、親の目は確かです。嫌がられても連絡や質問をしていいと思っています。でも、やっぱりちょっと言いにくいこともあるけどね。
●付き添いの申し込み
 付き添いは、したくなくてもしないといけない病院もありますが、それでもなぜか「付き添い許可願い」などの書類を書かされる場合があります。ご丁寧に「付き添いを希望する理由の例」なんて紙までつけて…むしろ病院から付き添ってくださいという趣旨の書類をいただいてもいいはずなのになぁ。まぁ文句をいっていても仕方がありません。
●付き添いのやること詳しく
【検温】
 体温は、風邪をひいてないかとか、手術後の熱が高すぎないかとか、体調を調べる上で重要な情報です。
 体温計でこどもの体温を計ります。わきの下で計る方式の病院が多いようです。最近は電子式の体温計ですので、1分ほどで予測体温が計れます。それでも動く子どもの体温を計るのはたいへんですね。体温計の先の銀色のところをわきの下にはさみ、腕を胴体につけるようにして正確に測りましょう。耳式体温計だと簡単なのになぁ…多分性格じゃないんだろうね。
【尿・便の計量】
 体の中の水分量は少なすぎても多すぎても困ります。脱水症状や心臓や腎臓、胃腸の不調を見つけられることもあります。
 オムツを使っているこどもの場合は、使用済みオムツと新品オムツの重さを計量し、差を尿や便の量として記録します。多くの場合、尿の量は累計として記録するでしょう。そしてなぜかお昼の12時から計算します。なぜ?
【タオルバス】
 大体、入浴できない患者には、温タオルが、朝、配布されるところが多いようです。完全看護だと、面会前(午前中)に看護婦さんが更衣のときにやってくれています。
 ご自分でなさるときの注意点をいくつかあげたいと思います。
  1. 洗面器のお湯の温度は、45度くらい。やっと素手でしぼれるほどの熱さがちょうどいいです。お湯は、すぐに冷めてしまいます。ちなみに、48度の水3リットルを、室温24度に放置すると、5分ごとに2度ずつ温度が下降するそうです。また、洗面器だと、みずがこぼれやすいし、冷めやすいので、バケツのほうがいいでしょう。
  2. 全身を裸にして、乾いたバスタオルを体の上と下にひいて、濡れタオルで拭いたらすぐ乾いたバスタオルで拭くようにすると寒気がきません。よく乾かしてください。
  3. 拭くのは、部分に分けて拭きます。前面は、顔・首・手・胸・おなか・足の順に。後ろは背中・腰・お尻・陰部の順に。手足は、片方拭いては、乾タオルで拭くようにしたほうがいいと思います。陰部用の小タオルを用意して、からだとはべつにしたほうがいいとおもいます。
  4. 清拭に使うタオルは、おしぼりタオルのサイズがいいでしょう。2枚用意して、タオルの温度が下がってきたらすぐとりかえてあげましょう。
  5. 一定の強さで、抹消から、中心に向かってしごくように拭いていきます。あまり強くすると痛がりますので、加減を見て行ってください。体を拭くときに、全身の皮膚の状態を観察するといいでしょう。赤くなっていたり、かぶれたりしているかもしれません。
  6. それから、からだだけではなくて、お口の中の清潔にも気を配ってあげてください。病気中は、抵抗力も弱っており、おくちのなかの自浄作用も弱っているため、口内炎ができたりします。食事のあとは、かるく歯磨きしてやるか、清潔なガーゼをぬらし、お口の中をぬぐってあげるといいでしょう。うがいのできる子は、させてください。お口の清潔を保つことは、他の病気の感染予防にもなります。
情報提供 看護婦 友納 昭恵さん
 
【入浴・沐浴】
 病院のお風呂や沐浴をママが入れてあげる病院もあります。この場合、石鹸やタオルは病院から貸してもらえる場合が多いでしょう。
 入浴や沐浴の時間は、決まっている場合があるので、うまく生活のサイクルにあった時間をお願いしたいものです…難しいけどね。
【食事・授乳】
 病院での唯一のお楽しみは食事かな。病院では年齢月齢や病状に合った食事が出されます。
 病院によっては嫌いなものははずしてくれることもありますので、最初にお願いしてもいいでしょう。ミルクは、多くの病院でまとめて作ったものを加温器で湯煎して暖めます。湯煎だと暖めるのに5〜15分の時間がかかります。電子レンジが置いてあるところもあります。アレルギーなどがある場合には、ミルクの銘柄も指定できる場合があります。
 ただし、病状改善のためや、手術直前*1の絶食、絶飲、絶水分や、手術後*2も水分制限がある場合もあります。かわいそうではありますが、これらの制限は病状を改善したり、場合によっては命に関わる事態を起こしかねないので、ちゃんと守りましょう。  
*1 手術のために麻酔をする場合、胃腸も動かなくなるため逆流で気管を塞いだりする事故を防止します。
*2 手術後、胃腸に負担をかけすぎないようにしたり、心臓の負担を減らして心不全を予防する意味があります。
【お薬を飲ませる】
 病院ですからいろんなお薬が処方されます。食事の時間などに、看護婦さんが持ってきてくだったり、まとめて渡されたものを自分で用意したりします。
 こどもにお薬を飲ませるのは病院じゃなくても一苦労します。ミルクに混ぜる場合は、確実に飲みきれる量のミルクに混ぜましょう。ヨーグルトやプリンに混ぜるとのめる場合は、食事にヨーグルトやプリンをリクエストできる場合もあります。ただし、せっかく大好きなミルクやヨーグルトが必嫌いにならないように気をつけましょう。お薬を飲めたらめちゃくちゃ誉めたり(ちょっと大きくならないと意味ありませんが)、たまに違う方法でお薬をあげるなどするのもよいでしょう。
 当たり前ですが、飲ますのがたいへんなときは、看護士さんもお医者さんもたくさんいる環境ですから、相談してください。「相談し放題」ですよ〜
【検査にお出かけ】
 病室からいろいろな検査に連れて行く場合があります。レントゲン、エコー検査、採血、心電図…入院中も子どもには、前開きの服を着せておく方が無難です。また替えるためのオムツは予備に持っていくほうが安心です。
    1/20/2001